食品などに混入した異物を検査していると、製造時に混入したとは思えない事例にしばしば遭遇します。しかし、従来の技術(カタラーゼテスト)では虫や毛髪以外の異物が製造時に混入したものではないことを証明するのは困難でした。
この課題を解消すべく開発した技術が弊社の「熱履歴検査(商標登録出願中)」です。
”熱履歴検査”により、これまで対象外であったプラスチックやゴム、爪の加熱履歴、例えばレトルト殺菌や茹で調理の加熱を受けているかどうかを調べることができるようになりました。
また、カタラーゼテストでは難しい100℃未満の加熱でも判別可能です。
さらに、技術向上に取り組んだ結果、検査対象は食肉や水産物などの加工食品(下記参照)、人の体毛、植物など、検査対象は広がりつつあります。
※(公財)かがわ産業支援財団 平成31年度支援事業に選定されました。
異物クレームの早期解決、製造工程の見直しなどに、国内唯一の技術をぜひご活用ください。
熱履歴検査は消耗検査になります。
検査対象によって異なりますが、概ね5mm程度の大きさが必要です(5mmに満たない小さい検体での検査実績多数あります。まずはお気軽にご相談ください)。
また、製品の加熱方法、温度、時間など、検体が受けた可能性がある状況をお知らせください。この「加熱条件」を再現しながら検査を進めていきます。
現在、検査可能な対象は以下の通りです。
プラスチック(樹脂)、ゴム、人の爪、体毛、植物
プラスチックでは、材質や添加剤などにより加熱履歴が判別できない場合が稀に発生します。
また、植物は種類や部位によって難しい場合があります。
検査方法や料金、納期など詳細については一度ご相談ください。
検査方法を含めていねいにご説明いたします。
ハンバーグの中心が赤い! 焼き鳥なのに串の近くがピンク色!
このようなお申し出はありませんか?
十分加熱している商品なのに加熱不足を疑われたことはありませんか?
食肉加工品では、十分加熱していても赤みが残ることがあります。
弊社は”熱履歴検査”の技術を発展させ、食肉加工品が指定条件で加熱されているかどうかを調べることに国内ではじめて成功しました。
特にカタラーゼテストが使えない100℃未満の加熱=厚生労働省の基準を満たしているかどうかを調べる方法は「食肉加工品向け熱履歴検査」のみです(自社調べ)。
商品を購入されたお客様の安心のため、ぜひ一度検査をご検討ください。
比較試験用に未加熱の製品をご提供ください。
試料の大きさなどは検査対象の試料などによって異なります。
事前に加熱条件をご確認の上、ご連絡ください。
検査の可否などの予めご相談いただけると助かります。
検体及び比較品は必ず”冷凍”でお送りください。
また、検体の写真を予め撮影し、どの部分が検査対象であるか図示していただけると助かります。
料金、納期など詳細については一度ご相談ください。
これらの資料は厚生労働省、東京都保健福祉局、大阪市健康局が作成されたものです。食肉の加熱はカンピロバクターなどの微生物対策と密接した関係にあります。
十分な加熱を受けた安全な食肉加工品であるかどうか、製造時であれば細菌検査からのアプローチが可能です。しかし、喫食時のお申し出であれば細菌検査からの判別は事実上困難です。
こんな時は、弊社の食肉加工品向け熱履歴検査を活用し、指定された加熱を受けているかを確認してみてはいかがでしょうか。
●生食用食肉として販売される牛の食肉(内臓を除く)(例)牛ユッケ、牛タルタルステーキ、牛刺し、牛タタキなど
枝肉から衛生的に切り出された肉塊を、速やかに気密性のある容器包装に入れ、密封し、
肉塊の表面から深さ1cm以上の部分までを60℃で2分間以上加熱する方法又はこれと同等以上の方法で加熱殺菌後、
速やかに4℃以下に冷却すること。
●牛の肝臓を使用して、食品を製造、加工又は調理する場合
牛の肝臓の中心部の温度を63度で30分間以上加熱するか、又はこれと同等以上の殺菌効果を有する方法で加熱殺菌しなければなりません。
牛の肝臓を販売・提供する場合には、中心部まで十分な加熱が必要である旨の情報を提供しなければなりません。
●豚の食肉を使用して、食品を製造、加工又は調理する場合
豚の食肉の中心部の温度を63度で30分間以上加熱するか、又はこれと同等以上の殺菌効果を有する方法で加熱殺菌しなければなりません。
豚の食肉を販売・提供する場合には、中心部まで十分な加熱が必要である旨の情報を提供しなければなりません。
※同等の殺菌効果を有する方法として75℃1分以上の加熱も提示されています。
上記にもある通り、検査料金や納期は検査対象や内容などによって変わります。
お手数をおかけしますがお電話(TEL:0877-89-4194)、もしくはメールフォームにてお問い合わせください。
ここでしかできない検査です。(水産加工)
製造時の混入ではないことが証明でき、商品回収をせずに済みました。検査費用も他社に比べかなりリーズナブル。(食品製造業)
無理難題にも挑戦してくれて助かった。(食肉加工)
弊社では、高感度を誇る最新の機材を用いて検査しています。
これにより、従来では難しかった微小で微量な異物でも分析可能です。
また、日常的に整備と精度確認を実施することで、高い精度と安定した結果をご提供できるよう努めています。
依頼の流れに関してはコチラ